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ミステリ漫画「サマータイムレンダ」が面白い!!
こんな人におすすめの作品です
- 「ひぐらしのなく頃に」みたいな作品が好き
- 世界に抗う系のタイムリープものが好き
- 主人公が積極的に推理する漫画が好き
前半は感想、後半はネタバレあり考察です。
目次
サマータイムレンダとは?青春の香り漂う離島ミステリー漫画
サマータイムレンダとはどんな漫画か簡単に紹介します。
幼馴染の潮が死んだ──。その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ケ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行われる葬儀。だが島にはある異変が…? ひと夏の離島サスペンス!!
一言で言うと「青春の香りが漂う、ミステリー漫画」です。
アルパカ
サマータイムレンダの漫画ジャンルが複雑すぎる
ミステリーが主軸ではあるのですが、サマータイムレンダの漫画ジャンルは複雑です。
- ミステリ、サスペンス→殺人事件の謎
- 青春、ラブコメ→かわいい女子高生
- ホラー、土着の民族信仰(和歌山)→孤島と島の伝説
- SF→タイムリープ(ループ)と影の存在
- アクション、バトル→人外との闘い
とか、色々ごっちゃになっている感じ。
この「ごった煮感」は好きな人は好きです。
※逆に純然たるミステリーを求めている人には、物足りない純度かも?
サマータイムレンダのあらすじ
サマータイムレンダのあらすじは以下の通り。
- 主人公の慎平は、幼馴染「潮」の死を聞き、葬儀に参列するために故郷の島に帰る(7月22日)。
- 潮の死には、「他殺の可能性」や「謎の影」や「ドッペルゲンガー」が関わっているようだ。
- 事件の真相を探るうちに、潮は殺されてしまう。
- 気がつくと、島に訪れた7月22日にタイムリープしていた
ややブームが去った感もある「タイムリープもの」です。
とはいえ、タイムリープものを作る人というのは、基本的に頭がよく、作品も大体「安定の面白さ」が担保されています。
作者は田中靖規。SBR時代の荒木飛呂彦のアシスタント
作者は田中靖規(たなかやすき)さん。
過去には、ジャンプ本誌で「瞳のカトブレパス」「鍵人」を掲載していました。
ちなみに、ジョジョ作者の荒木飛呂彦さんのスタジオで、アシスタントも勤めていたそうな。
アルパカ
荒木先生譲りの生産性の高さで、サマータイムレンダは「アシスタントを使わず、20ページを、一人で描いている」そうですよ。
「サマータイムレンダ」が面白い!感想まとめ(ネタバレ控えめ)
「サマータイムレンダ」の感想です。
ネタバレ控えめでいきますが、気になる方は先に漫画を読むと良いと思います。
サマータイムレンダが面白い理由は「ごちゃ混ぜ&スピーディーさ」
サマータイムレンダが面白い理由は「ごちゃ混ぜ&スピーディーさ」にあるのかなあ、と思っています。
初っ端から「ミステリー全開な雰囲気」です。
と思いきや「影」と呼ばれる存在がいて、SF世界観がOKになります(ミステリ的な制約は消える)。
で、幼馴染的ヒロインたちとのキャッキャウフフもあって、ラブコメな雰囲気が出てきて、更にいつの間にかバトルみたいな展開になって…。
とにかく物語がスピーディーに進んでいき、その過程で、ジャンルがごちゃ混ぜになっていくのが心地よい感じ。
最近でいうと「僕だけがいない街」になんとなーく近いかな、という印象です。
アルパカ
ミステリ要素はありつつも積極的にオープンしていく&主人公がしっかり考える
ミステリ要素はありつつも、積極的にオープンしていく&主人公がしっかり考えるのも特徴です。
タイムリープものなので、世界が一周することに発生する出来事が変わります。
その内容をしっかりと主人公が整理するのは、意外と珍しい試みだと思います。
作者の田中靖規さんがゲーマーということは「あとがき」から伝わります。
そのため、物語のまとめ方や、重複部分を省いた描き方を見るに、「共通部分をスキップしたい」というゲーマーの欲求を満たしてくれている、と感じますw
主人公含めて、登場人物たちが「物分りがよい&賢い」ので、物語がブレずにサクサク進んでいきます。
より複雑に「この世界はどうなっているんだ」というミステリ部分を強調することも出来たと思います。
しかしあえて、早めに謎の答え合わせをしていって「面白いエンタメ」として昇華しているバランス感覚が好みです。
【ゲームオーバーが明確】時間制限のあるタイムリープ
この作品のタイムリープは、時間制限があります。
タイムリープを繰り返すたびに、「1周目から後のタイミングからのスタート」になります。
物語が進むと、必ず敵によって、登場人物の誰かが殺される。
そのため、周を重ねていくと、救えない人が出てくる可能性があるのです。
つまり、よくあるタイムリープものと違って「ゲームオーバー条件が明確」ですね。
救えない人が出たら、もうバッドエンド。
更に言うと「終わりのイベント(祭り)」までいったら、主人公はループすることすら出来ず、完全にゲームオーバーとなります。
※名作シュタインズゲートの場合だと「主人公オカリンがタイムリープを諦めたらゲームオーバー」ですね
サマータイムレンダの解説・考察(インタビューを元に)
サマータイムレンダの解説です。
こちらもネタバレありですので、とりあえず全巻読んだ人 or ネタバレ気にせず作品を知りたい人向けです。
サマータイムレンダのタイトルの由来
サマータイムレンダのタイトル由来は、コミスペのインタビューに書かれていました。
ゲーム用語で「リアルタイムレンダリング」って使うじゃないですか。
コンピューターがCGを描写するレンダリングのように、夏の時間を慎平が見ているという意味で名付けました。
…
そういうデジタルなイメージと、コンピューター用語の「レンダリング」って単語がマッチしたんです。
さらにタイトルで雰囲気が分かるようにしたかったので、「夏」「時間」って単語を入れました。
レンダリングは専門用語。
イメージとしては、3Dプリンタの設計図から、3Dプリンタを使って「物体を作ること」と考えるとわかりやすいかと。
シュタゲ的に言うと「観測者」である主人公の慎平。
彼は右の瞳を使って「夏の時間(島での現実)」を、レンダリングしている(作り直している)、という感じですね。
影のモザイク描写(デジタル描写)の正体はなにか?
影のモザイク描写(デジタル描写)の正体についても、インタビューで回答がありました。
最初はもっとドロドロした有機的な感じでしたけど、モザイクのほうがデジタル感があって、SFチックでいいかなって。
「狸が化ける」という感じではなく、スキャンして分子構造を解析、粒子を組み替えているというイメージです。
「影が自分の体(コピーした人間の体)を組み立て直している」ということですね。
アルパカ
サマータイムレンダの澪は「不思議の海のナディア」から(褐色ヒロイン)
サマータイムレンダのヒロインの1人「澪」。
彼女は「不思議の海のナディア」から影響を受けているそうです。
エヴァンゲリオンで有名な「庵野秀明」監督のアニメです。
アルパカ
2巻の「夏祭りポスター」の謎の正体
2巻の「夏祭りポスター」の謎の正体も、コミスペのインタビュー記事で触れられています。
──作中の空気感が伝わってきます。このポスターって、どこかにヒントが隠されていたんでしょうか?
田中:これはただのアーカイブなんです。でも「謎を読み解くヒントが」みたいに煽ってしまったから、読者さんが混乱したかも。
担当編集:強いて言えば、「なんでそんなに人を集めたがるんだろう」っていう意図を感じますよね。
もうこれ、担当編集さんの言葉の通り「●●に食べさせるために人を集めていますよ」という暗示だったようですね。
それ以上の意味は「謎解き」としては無さそうです。
サマータイムレンダを無料で読む方法まとめ
サマータイムレンダを無料で読む方法ですが、「ジャンププラス」の公式サイト or アプリが良いですね。
1話~途中まで読めますし、単行本の後の最新話も無料で読めます(期間限定ですが)。
とりあえず、現在期間限定で1巻分無料で読めるので、読んでみてください~(登録不要です)
【まとめ】サマータイムレンダは考えながら読む漫画が好きな人にオススメ
サマータイムレンダは考えながら読む漫画が好きな人にオススメです!
才能に溢れた傑作だと思います。
まずは1巻分だけでも良いので読んでみてほしいです(2巻終わりまで読んで面白かったら最後まで楽しめると思います)