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名作映画メメントの紹介です。
あらすじと内容の整理を事細かに書いています
- メメントの内容が分からない
- メメント難しすぎる
- メメントのキャラクタと台詞が複雑で追えない
という方は、当記事で物語の流れをまず追ってみてください。
アルパカ
※映画を自力で楽しみたい方はネタバレ無しで見るのを推奨します!
目次
映画メメント(MEMENTO)とは?
映画メメント(MEMENTO)は、数分前の記憶を忘れてしまう前向性健忘の男が妻殺しの犯人を追うサスペンスです。
監督はクリストファー・ノーラン。
※ダークナイトやインターステラーで有名な監督です
主演はガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノなど。
映画メメントのあらすじ
名作映画メメントのあらすじは以下の通りです。
- 主人公レナードは妻を殺した犯人に復讐をしたい
- しかし、彼はとある事件から、10分しか記憶を持てない病気にかかってしまう。
- そんな状況下で彼は自分の体や紙に情報(メモ書き)を残し犯人を探す
という感じ。
語れば語るほどネタバレになるので、まずは観て欲しいですw
映画メメント(MEMENTO)の内容を超細かく紹介 前編
映画メメント(MEMENTO)の内容を超細かく紹介します。
映画を観ていて、何が起こっているんだ!?ってわからなくなったら観てください。
そこまでの情報(何が起こったか)を載せてあります。
基本的に、場面転換ごとに区切ってあります。
オープニング:1枚の写真と発砲
殺人現場のような1枚の写真。
現像された写真が徐々に薄くなっていく、血が上に上がっていく、このことから映像が逆再生されていることが分かります。
映像の順番で行くと、
- 撮影し、現像された写真
- 転がる銃弾
- 死体に横たわるメガネ
以上から、主人公の男が、眼鏡の男を殺したのだと分かる。
PART1:モーテルで目覚めるレナードとボロ家
【モノクロ映像】
モーテルの部屋で突如、現実を自覚する主人公のレナードの姿がありました。
【カラー映像】
1枚の写真には、テディ(TEDDY)という文字と、メガネを掛けた男性(最初に殺された男)が映っている。
主人公レナードはそのメガネの男を探しているようだ。
とそこへ、写真に写っていたメガネの男が現れて、レナードのことを「レニー」と呼ぶ。
2人の会話から
- 主人公レナードが彼と会った記憶が無いこと
- 主人公レナードが病気であること
が分かる。
2人が到着したのはボロ家。
横たわる車には銃弾が。誰かが最近使ったようだ。
写真を頼りにボロ家に入る。
レナードは、写真を見る。
「テディ(TEDDY)」の顔写真の裏には「やつの嘘を信じるな やつが犯人だ 殺せ」と書かれていた。
そしてその言葉を信じ、レナードは眼鏡の男を撃った。
PART2:目覚めるレナードと写真への記述
【モノクロ映像】
再度目覚めるレナード。
「サミーも同じだったが要領が悪かった」と語ります。
【カラー映像】
「テディ(TEDDY)」の顔写真の裏に「やつの嘘を信じるな やつが犯人だ 殺せ」と書いたのはレナード自身でした。
レナードはホテルスタッフに「電話はつなぐな」と言ったようです。
また、病気(後遺症)で「短い記憶が無い」ということが分かる。
最後の記憶(行基になる前)は、妻のことらしい。
ホテルのスタッフによれば、メガネの男は、友達…というか頻繁に会っている事がわかる。
この辺で多くの視聴者が、場面を逆回しにしているということに気づくはず。
つまり、①1日目朝→②1日目昼→③1日目夜→④2日目朝→⑤2日目昼…のような時の流れを逆順で再生しています。
映画の中では、⑤→④→③…という順番になっているんですね。
PART3:レナードはジョン・Gが犯人だと確信する
【モノクロ映像】
レナードの独白、大事なことは3つあるらしい。
- 自分の筆記の癖を覚える
- 他人の書いた意味のないメモには気をつける
- 自分の体に書くほうが確実だ
と書いたところで、電話がなりました。
【カラー映像】
レナードの体に書かれているのは
- 「やつを探せ、殺せ」
- ピラミッド状の「写真 家 車 友 敵」
- 「弱さに負けるな」
- 「ジョン・Gが妻をXし 殺した」
などの言葉です。
また、ファミレスを出てホテルの部屋に入ります。
部屋の中の地図に、4枚の写真を貼っていました。
- ディスカウント・イン
- ナタリー
- 自分の車
- TEDDY
ナタリー?からの便りでは、眼鏡の男は「ジョン・ギャメル」という名前らしい。
手首に書かれたのは「事実(FACT)」という文字です。
- 事実1:男
- 事実2:白人
- 事実3:ファーストネームはジョン
- 事実4:ラストネームはGから始まる(文字が消えかかっている)
- 事実5:麻薬の売人
- 事実6:車のナンバーはSG1371U
レナードは、これらの情報を元に、眼鏡の男を犯人だと考え、写真に「やつが犯人だ」と書きました。
PART4:ナタリーとの会話@ファミレス
【モノクロ映像】
再度、サミーのことを考えるレナード。
電話の相手に「彼は山程メモを取るが整理できなかった」と語る。
※これを反面教師にして、自分の体に文字をたくさん書いているんですね
【カラー映像】
車でファミレスに向かうレナード。
- 本日1:00PM ナタリーからの情報…というメモ
- ナタリーの写真の裏には「彼女も恋人を亡くし 哀れみで協力を」という文章が
ファミレスで、レナードはナタリーと会話を始める。
※この時、レナードは死んだ奥さんのことを事細かに思い出します
ナタリーは
- 車の持ち主は「ジョン・ギャメル(ジョン・G)」だと言う
- バーの客で見覚えがある
- 住所(町外れの廃屋)を教える。ナタリーが知ってる男が取引に使っていた
と言う情報を提供します。
また、何故かナタリーはホテルのカギ(304号室)を持っていて、レナードに渡します。
PART5:ホテルスタッフに騙されるレナード
【モノクロ映像】
誰かと電話するレナード。
- 「彼は顧客だ おれは保険の調査員だった」
- 「嘘を見破るには目や身振りを見る」
- 「おれには見抜ける、サミーは最初の顧客だった」
と語ります。
【カラー映像】
車で出ようとするレナードの前に突如、眼鏡の男が現れます。
彼は自らを「テディ」と名乗ります。
レナードに対して、
- レナードはジョニー・Gを探してこの街にきた
- 先日 君ははめられて他のやつを殺すかもしれなかった
- メモは当てにならない
と語ります。
しかし、レナードは彼を信じずに「記憶よりも記録が大事だ」と言い返します。
鍵がないことに気づきホテルに戻るレナード。
304号室に行くと自分の書いたメモがあります。
しかしスタッフ(の上司?)はレナードから多く金を巻き上げるために、部屋を複数貸ししているようです。
※スタッフ(ヒゲモジャ)は「どうせお前は忘れちまう」と言っています
PART6:ナタリーのベッドで目覚めるレナード
【モノクロ映像】サミーは
- サミーがレナードが働いていた頃の最初の客
- サミュエル・ジャンキスという名前
- 交通事故にあい、短期記憶ができなくなった
という人物だったようです。
そんなサミーを疑って、レナードは検査を要望した、と。
※サミーについての話は時系列が正順(昔から今)なので、ややこしくなりますね
【カラー映像】
レナードはナタリーの部屋のベッドで目が覚めます。
パッと見は事後ですw
ナタリーはレナードに「あなたが助けてくれたからよ」という言葉を呟きます。
PART7:レナードがナタリーの家を訪れる、ドッドとジミーとは
【モノクロ映像】
サニーを試験してもらった…みたいな話です。
【カラー映像】
レナードはナタリーの家に訪れます。
レナードは「ドッド」という人物について質問します。
「オレに何をさせた」と聞くと、
ナタリーは「ドッドに殴られた後、すぐあなた(レナード)に会って助けてもらった」と返答。
ナタリーの恋人は「ジミー」という男で、テディに会いに行って、死んだらしいです。
ナタリーは「ジョン・Gを殺すのに手伝う」と言います。
レナードはナタリーの写真の裏に「彼女も恋人を亡くし 哀れみで協力を」と書きます。
※この時、その文言の上には何かの文章を消した跡がありました
PART8:監禁されたドッド
【モノクロ映像】サミーは試験した結果、心理的な病気だということが判明します。
一応ここを説明すると、
- 物(三角形)を触って電気が流れるので、記憶が無い場合は人間の無意識はその物を避けるのが自然
- しかし、サミーは電気が流れる物(三角形)を触り続けた=心理的なもの
という判断ですね。
【カラー映像】
フラッシュバックのような映像。
「窒息」「覆面の男」「倒れた自分」「青い破片」などがありました。
起きて現状を確認するレナード。
- 引き出しの中には銃
- 風呂場に閉じ込められている男(ドッド)
- モーテルに現れた眼鏡の男(レナードが電話で呼んだらしい)
- ドッドの写真の裏には「消せ ナタリーに聞け」の文字
PART9:レナードはドッドを撃退する
【モノクロ映像】
「心の病」と判断され、疑うようになったサミーの妻。
そこで昔のレナードは彼女にある仕掛けをしました。
【カラー映像】
バスルームで意識を取り戻すレナード。
部屋に来た男(ドッド)を監禁します。ちなみにドッドは銃を持っていました。
メモには「ドッド テディに連絡を ナタリーのために消せ」とありました。
それを元に、暴行したてのドッドの顔写真の裏に「消せ ナタリーに聞け」と書きます。
PART10:ドットに追われ、レナードはドッドのアパートに先回りする
【モノクロ映像】
どうやらレナードが「サミーの話を、何者かとし続けているシーン」の細切れ映像らしいですね。
※ちなみにペンと注射器を使って、自分で身体に入れ墨をほっている?
【カラー映像】
ドッドから逃げ続けるレナードのシーンから始まります。
ドッドを追い詰めるために、レナードは彼のアパートへ先回りしました。
酒の瓶は撃退用ですね。
PART11:レナードはドッドに突然襲われる
【モノクロ映像】
事実5「麻薬に接触」と書かれている紙を見るレナード。
【カラー映像】
レナードが車に乗っていると、ドッドに襲われました。
ドッドは「その車、どこで手に入れた?」と訪ねていました。
PART12:思い出の物を燃やすレナード
【モノクロ映像】
レナードのもとに誰かから電話がありました。
【カラー映像】
レナードが、夜に焚き火をしています。
思い出の物を燃やしているようです。
PART13:目が覚めると金髪美女がいる
【モノクロ映像】
レナードは電話で何者かと話しています。
- おれの発見と一致している
- 麻薬の件は待ってくれ
- 警察のメモによると「家の外の車に麻薬があった」と書いてある
- 盗難車でやつの指紋も
- 警察にもらった資料は数ページ抜けているし、黒消ししている
- ジョン・Gに関しては、車の中身は予想通り
だと言います。
いきなり情報量多いです、この辺りが映画の折り返し地点(2時間のうちの1時間)。
【カラフル映像】
目が覚めて、金髪女性が家にいることに気づきます。
メメント閑話休題(約1時間地点)
メメント閑話休題。
現在、約1時間地点です。
この映画のルールは
- 場面転換のたびにカラー映像の方は、未来(眼鏡男殺人シーン)から過去にさかのぼる
- 場面転換のたびにモノクロ映像の方は過去(謎地点)から未来に進んでいる
というものですね。
いったん、ここまでを正しい時の流れで、ザックリ整理すると、
- (不明)
- 【モノクロ映像】レナードは誰かと、電話をしてサミーの話を延々とする
- (不明)
- レナードはドッドに襲われたが返り討ちにする
- ドッドを倒したことをナタリーに告げて、ナタリー家で寝る
- ナタリーとファミレスで会い、車の持ち主はジョン・Gだと聞く
- 「殺人犯」=「ジョン・G」=「テディ」=「眼鏡の男」とレナードは確信する
- レナードは眼鏡の男を殺した
という感じですね。
映画メメント(MEMENTO)の内容を超細かく紹介 後編
映画メメント(MEMENTO)の内容を超細かく紹介します。後編です。
PART14:妻の遺品が置いてくれと頼むレナード
【モノクロ映像】レナードは誰かと電話をしています
- 車の麻薬だが納得できない
- 中毒で買う金が目当てだったと言うが、あんなに車にあって何故家に押し込む?
- やつはわざと置いていったんだ
- (相手になにか言われて)そのとおり、やつは売人だ
と、発言します。
そして、事実5を「麻薬に接触(ACCESS TO DRUGS)」から「麻薬の売人」に書き換えます。
【カラー映像】
コースターの裏の文字を頼りに、ディスカウントインに来るレナード。
部屋の中に、地図(大事な情報まとめ)を貼ります。
金髪のコールガールを呼び出し、
- 「オレが眠るのを待ってトイレのドアをバタンと」
- 「これを部屋に使った後のように、おいてくれ(妻の物)」
と依頼します。
PART15:眼鏡男の忠告。消された「彼女を信じるな」の文字
【モノクロ映像】
サミーの妻から「サミーが本当に騙しているのか、昔のサミーに戻れないのか」について素直な意見を聞かせてくれと頼まれます。
レナードは保険の担当者なので、うかつに「彼は治らない病気です」とは言えません(会社が保険を支払う必要が出てくるのを避けるのが仕事なので)。
レナードは「彼は肉体的には記憶をつかさどれます」と発言します。
【カラー映像】
レナードが車に乗ると、テディ乗っていました。
テディは
- 「あとはナタリーだ」
- 「信用できんぞ 彼女はこのスーツも車も見た」
- 「今後 自分が困らないよう 考えるはずだ」
- 「彼女は薬に関わっている。彼氏は薬の売人で、勤務中のバーで連絡係をやっている」
- 「彼氏の行方を追っている男の身代わりに、レナードを差し出す」
- 「彼女が君を助けるのは自分のためだ」
と発言。
この時、レナードは「君を助けたい」という眼鏡の男(テディ)の発言を受け流します。
そして、ナタリーの写真の裏に「彼女を信じるな(do not trust her)」と筆記体で書きますが、「テディの嘘を信じるな」という言葉をみて、黒く塗りつぶしました。
しかし、テディ(眼鏡の男)の言う通り、「どこでそんな高級な服を買ったのか?高級車ジャガーを買ったのか?」は謎ですね。
PART16:殴られたナタリー。助けると言うレナード
【モノクロ映像】
電話をしてサミーとその妻について話しているレナード。
包帯をめくると「電話には出るな」という文字が。
気づかずに電話に出て、色々やっちゃいましたね…(事実5を書き換えた)。
そして「誰だ?」と聞いた途端、切れる電話!
【カラー映像】
メモを取れ!と自分に言い聞かせるレナード。
そこへ戻ってくるナタリー。
- 「あなたがドッドにテディの話をしてこいと言った」
- 「わたしはジミーのお金も薬も持っていない、テディが盗ったと、ドッドに言った」
- 「でも、明日までに薬を持ってこないと殺すと言われた」
- 「殴られたから、あなたの車は教えた。やつがあなたを見つける」
と発言します。
ココに来て、ナタリーもかなり怪しくなってきましたね。
PART17:ナタリーの本性があらわに!殴ったのはドッドじゃなくてレナードだった
【モノクロ映像】
「電話をつなぐな」とホテルのフロントに言うレナード。
どうやら映画冒頭で泊まっていたモーテルと同じ場所だ、ということが分かります。
※モーテルでは「電話をつなぐなと言われていた」とスタッフが言っていました
【カラー映像】
ナタリーの本性が出ました!
- ジミー(ナタリーの恋人)がテディに会いに行って大金を持ったまま消えた
- 相棒(ドッド?)はナタリーがハメたと怒っている
というのが起こった出来事のようです。
そこで、ナタリーはドッド殺しをレナードに依頼します。
しかし、レナードは何もしてくれません。
そこでナタリーはレナードに侮辱の言葉をたくさん言って自分を殴らせます。
つまり、殴られた傷はドッドによるものではなくて、レナードによるものだったのです。
更にナタリーの一言「あんたはどうせ忘れる。あんたを利用してやる」と言い放ちます。
ここからナタリーはレナードを利用していたことが判明しました。
※ちなみに部屋に入ってきた時にペンを隠したのは、レナードがメモをするのを防ぐためです
PART18:妻殺しの犯人は2人いた
【モノクロ映像】
警察から電話があったというホテルスタッフ(バート)。
それに対して、「電話は嫌いだ、話す時は会う」というレナード。
【カラ-映像】
ナタリーの家に訪れるレナード&ナタリー(ここでナタリーの写真を撮ります)
ここで、事件当時のことをレナードは思い出します
- 目が覚めると、うめき声がした
- バスルームで覆面の男が妻の首を絞めていた
- そんな覆面の人物を銃殺した(レナードの銃で)
- 実はバスルームにはもうひとり覆面(&帽子)の人物がいて、レナードはそいつに殴られて気を失った
レナード曰く「警察に犯人がもうひとりいたと信じられない」理由は以下の通りだと。
- ジョン・Gは利口だった
- 死んだやつの銃を盗ってオレを殴った棒と取り替えた
- 俺の拳銃と自分の車は置いていった
- 死んだ男は俺を殴った棒を持っていた
PART19:レナードはナタリーの働くバーに行く
【モノクロ映像】
なり続ける電話、そしてドアのしたから来る手紙。
手紙には「電話にでろ」という文字と、笑顔の自分の写真がありました(身体に文字は既に掘られています)
【カラー映像】
ナタリーが働くバーでの1シーン。
レナードとナタリーの出会いですね。
レナードが飲み物を飲むのを観て、笑う男。
PART20:ナタリーの彼氏ジミーはレナードを知っていた?
【モノクロ映像】
電話に出たレナード。かなり焦っています。
- 「なんで聞く?信じないくせに」
- 「おれもサミーを信じなかった」
とここで、自身とサミーの境遇を重ねます。
【カラー映像】
レナードは「あとで来て、ナタリー」というコースターの文字を頼りに、ファーディーズ・バーに向かいます。
ココに来て、ナタリーから衝撃的な台詞
- 「あなたなのね、ジミーが言っていた男は」
- 「何も覚えてないのね 自分がしたことも」
とのこと。
※先程笑っていた男は、汚れた飲み物を飲んだからですね
PART21:レナードは嘘をつかれている?
【モノクロ映像】
サミーを信じなかったこと、サミーの妻に「彼が心理的な症状だ」と言ったことを懺悔するレナード。
サミーの妻は、自らの体を張ってサミーを試しました。
彼に短時間に何度も注射を頼みます(もし記憶があれば注射しないでいるはず)。
結果、サミーの妻は昏睡状態に…。
しかしサミーは記憶を保持できず、今もなお女房の死を知らずにいます。
ちなみにサミーが相手を見る時の目は正常に見せかけるため、「知ってそうな相手を見たらそれらしい振りをする」ものでした。
【カラー映像】
事実6「車のナンバー SG13 7IU」という紙を見るレナード。
タトゥー屋に行って身体に彫ります。
そこへ、眼鏡の男が現れて、自分は情報屋で色々なことを知っていると言います
- 「車を裏に回せ」
- 「悪いデカが追っている」
- 「悪いデカはモーテルに入れて、電話を掛け続け、ドアの下に封筒を入れる」
- 「薬の売人ジョン・Gの話を吹き込んでる、ジミー・Gだ」
- 「ジミーは薬の売人」
- 「そのデカは取引を調べてる それに君は巻き込まれた」
- 「だから早くこの服を着て、ここから出ろ」
しかし、レナードは「この男は嘘を言っている」と写真の裏の文言から判断し、無視してバーに出かけます。
※ちなみにこの時、燃えて中身が見えない写真を持っていましたね
PART22:そして全てが明らかに
最後はモノクロ映像から始まり、カラー映像に繋がります。
時系列でいうと「ABCDE/FGHIJ」と起こっていた物語を、レナードの記憶が途切れるたびに「A&J」「B&I」「C&H」「D&G」と流していました。
そしてついに境目だった「E&F」が流れて、最初から最後までの物語がわかった…という構成です。
ではモノクロ映像の内容を改めて紹介します。
レナードは電話で「ジミーは彼女を使って取引を?」「取引にはやつだけが?」「麻薬を使って近づくのが一番だ」と会話をします。
地図を畳んで部屋を出るレナード。
そして、ホテルのロビーで眼鏡の男に向かって「ギャメル刑事?」と話しかけます。
眼鏡の男は「刑事はよせ、テディと(呼べ)。秘密捜査だ」と語ります。
※レニーに「謝らせろ」という意味深な一言も発していましたが、これは殺人の道具に使ってごめん…という意味かと
レナードは、眼鏡の男(ギャメル刑事)の情報を元に、映画冒頭で来た廃屋に来ます。
※脇に置いてあった車もレナードのものだったようです。
そこへ現れたのが、ジャガーに乗り、良いスーツを着た男ジミーです(顔は初めて出ます)。
ジミーはテディを探していますし、レナードのことを知っているようでした。
ここで、レナードがジミーに襲いかかります。
ジミーはレナードに殺されそうになり、テディに裏切られたことを知ります。
そして、レナードは妻を殺した殺人犯と自身を重ねるように、ジミーを絞め殺します。
レナードは服を奪い、隠蔽するためにジミーを地下室に運びます。
※ちなみに地下に運ばれたジミーは「サミー」と一言発していました、これはレナードが誰にでもサミーの話をしている=ジミーにも話していた
レナードは、眼鏡の男(ギャメル刑事)が車で廃屋に来たので、地下におびき寄せ、殴ります。
ココからの会話がこの物語の肝。
字幕だと分かりづらいので、一部補足して書きます。
- 刑事「やつを見つけてやった」
- レナード「あいつはおれを知ってた」
- 刑事「お前の女房をXしたやつだ」
- レナード「あいつじゃない」
- 刑事「名前はジェームズ ジョン・G イレズミを確認しろ」
- レナード「何で20ドルも持っていた?」
- 刑事「おれが麻薬を売ると(嘘をついておびき寄せた)」
- レナード「(ジミーは)売人か?」
- 刑事「ああ それに犯人だ(レナードの奥さん殺しの) ついでに俺たちも稼げる」
- レナード「やつはおれを?」
- 刑事「(ジミーはレナードを)モーテルで取引に使ってた フロントが君のことを」
- レナード「利用したな」
- 刑事「分け前は払う」
ここまでが、レナードとギャメル刑事の最初の会話。
そして、モノクロ映像で何度も語られたサミーについての衝撃の事実が明らかになります。
※会話書き起こし疲れたので勘弁を
- サミーの話は、レナードが自分を慰めるための作り話だった
- レナードは病気になり、記憶を保持できなくなった
- レナードは、自分の奥さん(糖尿病)にインシュリンを毎日注射していた
- 奥さんに注射を何度も刺して昏睡状態にしたのはサミーではなくレナード自身の話だった
- 過去の映像でレナードが奥さんの足をつねっていたのは嘘で、実は注射をしていた(記憶のすり替え)
- サミーはそもそもただの詐欺師だった(奥さんもいない)
つまり、サミーの話=レナードの話だった…というわけです。
また、レナードの復讐に関しては、より残酷な事実が隠されていました。
- ギャメル刑事は事件の担当で、レナードを信じて復讐を認めた
- ギャメル刑事は本物のジョン・Gを1年前に見つけた(レナードは探偵ごっこだった)
- レナードはジョン・G(本物)が殺したが、その事実を忘れた
- レナードの笑顔の写真は殺人直後のレナードの姿。ギャメル刑事が撮った
- レナードは復讐する自分を保つために、新たなジョン・Gを探し始めた
- 世の中には無数の「ジョン・G」がいる(ギャメル刑事の本名もジョン・G)
- 警察のファイルから12ページ抜いたのはレナードだった
- 今回のジミー(偽物のジョン・G)殺しも「忘れない」つもりで忘れた
ということで、レナードは実は既に復讐を完了していたのに、生きる目的を探すためにジョン・Gを探し続けていたのです。
そして最後、ギャメル刑事の話を信じたくないがために、レナードは以下のトリックを仕掛けます。
- 本物のジョン・Gを殺した直後の自身の写真と、ジミー(偽物のジョン・G)を殺した写真を燃やす
- 新たな「ジョン・G」をギャメル刑事にしようと考える
- 記憶を忘れた自分が「ギャメル刑事」を疑うように仕向ける(新たな事実6「ギャメル刑事の車番号」を捏造)
オープニングのギャメル刑事の殺人は、成功でもなんでもなかったということが、明らかになりました。
エンディング
ラストの映像にも注目です。
寝るレナード。彼の胸を優しくなでる奥さん。
レナードの胸には「I’VE DONE IT(おれは復讐を成し遂げた)」の文字がありました。
メメント内容まとめ
メメントの内容をまとめると
- レナードの復讐は1年前に終わっていた
- しかし生きる目的を探すためにジョン・G探しを延々とやり続けていた
- そんなレナードを眼鏡の男(ギャメル刑事)や他の人々は利用していた
- そして、レナードは自分を騙して、眼鏡の男(ギャメル刑事)を殺害した
って感じです。
詳しい解説や謎解きは別記事でやります。