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執筆速度が早い小説家といえば、西尾維新さんと森博嗣さんだと思います。
- 「すべてがFになる」で有名な森博嗣さんは、1時間6000文字書きます。
- 「化物語」で有名な西尾維新さんは、1時間2500文字書きます。
何故こんなに早い執筆速度で、大量の文章が書けるのか調べてみました。
目次
森博嗣の執筆速度は1時間6000文字
まず、とにかく執筆速度が早く多作なことで知られる「森博嗣」さん。
彼の執筆は下記インタビューが参考になります。
1時間に6000文字書きます。
小説はやや速く、エッセィはやや遅くなりますが、差は10%以内です。
『暗闇・キッス・それだけで』は、16万文字ほどなので、約27時間でした。
仕事は1日に1時間以内と制限していていますが、執筆時には、ついつい20分ほど超えてしまいます。
本作は、執筆に18日間かかりました。
小説で「1時間6000文字」です。スゴい。
森さんデビュー作「すべてがFになる」は18万文字を30時間で書いていたそうです。
つまり、最初から1時間6000文字の執筆速度です。
※厳密には森博嗣さんがはじめて書いた小説は2作目「冷たい密室と博士たち」です
森博嗣のタイピング速度は早いが「連続」ではない
森博嗣さんのタイピング速度が早いのは間違いありません。
しかし
続けて「1時間以上」打ち続けているわけではない
らしいです。
10分打ち続けて、別のことをやって、また10分打ち続けて…という感じ。
※森博嗣さんのブログや書籍などでは書かれています。
とはいえ「10分1000文字」を集中して書くのはやはり神業。
肉体的な話で言えば、ブラインドタッチとタイピングの練習をすれば、10分1000文字は可能。
3秒で5文字(10回)キーボードを打つくらいのスピードですね。
森博嗣の小説の秘密は?
森博嗣さんが凄いのは「脳の発想」でしょう。
どうやら小説を書く時は「脳内で展開する映像」をそのまま描写しているらしい。
つまり実況中継みたいなもの。
森博嗣さんの小説に関する詳しい話は、コチラの本が参考になります。
…余談ですが、1日最大5万文字書いたこともあるようです。
しかし「働きすぎ」は身体に負荷がかかるので、そこまでの出力は控えているのだとか。
西尾維新の執筆速度は?1日3万文字を書く?
物語シリーズでおなじみの西尾維新さん。
彼の執筆速度は1時間2500文字程度です。
これでも充分に早いのですが、それ以上に特筆するべきは「1日に書く文字数」です。
西尾維新の文字量は1日2万文字~3万文字
走りすぎないよう、書きすぎないよう気をつけます。
書きすぎたら次の日に書けなくなっちゃう。
だから僕は1日に書く文字量を
「文字数」で決めています。今は、基本1日2万字です。
1日2万文字すげー!
今はさらなる進化を遂げています。
小説を読む時間を増やすために書く速度を上げたのだとか。
読む速度を上げる訳にはいかないので、書く速度を上げるしかありませんでした。
その結果の1日3万字です。
そして年間150冊という冊数を読めるようになった作家・西尾維新が大切にする 独自の「執筆の矜持」と「読書ルール」とはーー? 大ヒット作の創作現場に迫る独占ロングインタビュー完全版!! – ページ 4 / 4 – otoCoto
結果として、1日3万文字です。
西尾維新の1日のスケジュールは?
西尾信者の私は、西尾維新大辞展に行って、西尾さんの一日のスケジュールを見てみました。
ほぼ1日執筆のために過ごしていました。
- 起床して、執筆する
- 昼寝して、執筆する
- 散歩して、執筆する
- ご飯食べて、執筆する
…みたいな感じ。
※写真禁止だったので撮影できませんでした…
この執筆に書ける時間、物量がとにかくスゴい。
更に言うと、小説やマンガのネームや、ドラマCDの台本など様々な作品を同時並行で手がけています。
そんな状況で、毎日小説を書き続けられるのがスゴい。
アイディアが良く枯渇しないものだ…と思ってしまいます。
アイデア帳などは持たないようにしているらしいですよ。
アイデアのストックはなるべくもたないようにしています。
アイデアは温めたら温めただけ古びていくし、本当に書きたいものはその場で書きたくなるはずですから。
さらに言えば執筆の一回一回が勝負で、常に「最後の一冊」と思って書いています。
凡人が執筆速度を上げるための方法は?
森博嗣さん、西尾維新さんに共通している点をまとめました。
- そもそもタイピングが早い(当たり前)
- アイディアは書くときに考える(貯めておかない)
- 毎日一定時間以上「執筆に集中する時間」を作っている
という感じ。
執筆速度を上げるための方法まとめ
それを参考に「執筆速度を上げて、1日で書く文字数を増やす」ための方法を考えました。
- 物理的なタイピングスピードを上げる(ブラインドタッチの練習)
- アイディアを書き留めない(脳内で熟成させる)
- 執筆時間をストップウォッチで計測する
- 自分で決めた計画に合わせてパソコンの前に向かって、とりあえず書き始める
という感じ。
執筆速度が遅くなるボトルネックはアイディアの枯渇
お執筆速度が遅くなるボトルネック(一番の問題)はアイディアの枯渇でしょう。
対策として「アイディアはたくさん用意することが重要だ」とついつい思ってしまいますよね。
しかし、二人のインタビューを読むに、どうやら違うようです。
ふたりともアイディア帳は付けないと言っていますからね。
大事なのは「脳の土壌」です。
常にアイディアが湧き出るように、脳内のリンクを密にすること。
そうすることで、筆を止めずに、突き進むことが出来そうです。
アイディアを枯渇させないための訓練方法は?
アイディアを枯渇させないために役立つ方法は「ノートをつける」ことです。
アイディア帳ではなく、日々あった出来事をノートに書き、それに関しての考えを巡らせる…という方法。
こちらの書籍が参考になります(タイトルが微妙ですが、中身は役立ちます)
実際に私もこの方法をやってから、アイディアが出やすくなりました。
※ブログも500記事以上書いていますが、手が止まりづらくなりました
買う価値がある本ですが、Amazonの本読み放題サービス「KindleUnlimited」でも読むことができます。
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執筆速度向上方法まとめ
文字を書くことを仕事にする方ならば、
- タイピングスピードを早める
- 文字数にかかった時間を計測する
- 文章・アイディアのための「脳の状態(土壌)」を作る
という3ステップを意識して執筆速度を上げるのが良いでしょう。
【追記】
思い出しました。
昔の私と同じ「書こうと思ってうじうじ迷う」人はこちらの本も役立ちます。
「文章を書く重荷」がスッと減りますよ。