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裏サンデー連載中の「血と灰の女王」が面白いのでレビューします。
ジャンルはヴァンパイアホラーバトルです。
デビルマンのように「善と悪とは?」というテーマが特徴的です。
目次
血と灰の女王の紹介レビュー(ネタバレ無し)
血と灰の女王の紹介(ネタバレ無し)です。
- 作者はバコハジメさん
- ヴァンパイアが登場する
- ホラーバトル(超能力バトル漫画)
- 裏サンデーで連載
血と灰の女王のあらすじ
血と灰の女王のあらすじです。
富士山が噴火して以来、日本の、そしてこの街の夜が一変した――
火山灰をかぶった一部の人間達は驚異的な力を誇る闘争型ヴァンパイアとなり血で血を洗う殺し合いを開始!トップに立った者は全世界を支配するルールの中で、落ちぶれた令嬢が這い上がる!!
表現コードギリギリの筆致で描く閲覧注意のダークホラーバトル、開幕!!!!!!
引用元:血と灰の女王
感覚としては現代版のデビルマンみたいな感じ。
とりあえずウェブ漫画なので、第1話を読んでみるのが良いかも。
アルパカ
具体的には、主人公側のドミノと敵対する組織が出てきて、ヴァンパイア派閥が2つに分かれて戦う構造が見えた所から面白くなってきます。
血と灰の女王の登場人物(ヴァンパイア世界)
血と灰の女王の登場人物は以下の通り。
- ドミノ・サザーランド:ヴァンパイアの「真祖」の少女
- 狩野 京児:ドミノに仕える少年。悪だが、理性的
- 佐神 善:主人公。ドミノに救われてヴァンパイアになる
という感じ。
ヴァンパイア世界観なので「真祖」「使い魔」などの表現が出てきます。
アルパカ
あと、敵キャラでも日ノ元 士郎や、元主治医の堂島正などが魅力的(後述します)。
「血と灰の女王」とキレイな物語の作り方
「血と灰の女王」は非常にキレイな物語の作り方です。
- ヴァンパイアの王様を決めるというゴールが明確に設定されている
- 主人公側と敵側の2つの派閥が争う
- ヴァンパイアなので再生能力とかあるから思う存分戦える
ということで、超能力バトル漫画として、非常に観ていて爽快です。
能力自体も実は○○だ的な展開があったり、相手の能力を読み合ったりと、ウマい描写があります。
アルパカ
血と灰の女王のテーマは「善と悪」
血と灰の女王のテーマですが、ズバリ「善と悪」ですね。
作品自体はヴァンパイア同士の戦い、人間社会への侵略、ヴァンパイアの固有超能力バトル…という内容で進んでいきます。
その裏で「善と悪」とは何か?についての、各キャラの考えが見えてきます。
そもそも主人公の名前からして「善」です。
彼はその名が表すとおり、この作品の中では「善」の側に立っています。
一方で対立的なのが「狩野 京児」というキャラクタ。彼は、仲間であり敵でもあるような存在の「悪」です。
で、二人の考えどっちが正しいのか、そもそも正しい答えはあるのか?と展開が進んでいきます。
更にややこしく(というか面白く)するのが、この2人以外のキャラの善悪です。
アルパカ
作品名前にもある「灰」は、この世界を常に覆っている象徴のような存在です。
ヴァンパイアにするために必要なものが灰です。
そして、テーマ的には白と黒どちらにも属さない「灰色」という表現でもありますね。
※ちなみに主人公の犬の名前はシロですw
って感じで、血と灰の女王は、超能力バトル漫画もの & 青年漫画っぽい内容が好きならオススメ。
万人向けではなく、好き嫌い別れる作品なので、1話読んで判断してみてくださいね。
血と灰の女王のネタバレ感想と考察。それぞれの正義感について
血と灰の女王のネタバレ感想と考察です。
ドミノの考える正義「黒を殺すのは正しい」
ドミノの考える正義感について。
彼女はこんなことを言います。
- 「世の中に絶対正しいことっていうのはない。でも絶対に間違ってることはある。黒よ、あのクズは真っ黒。黒を殺して何が悪いのよ?」
- 「絶対に間違ってる真っ黒な部分はある。けど白は無い。灰色の部分がね、ずーーーーっとどこまでも広く広がってるの」
ってことで、「明らかな黒を無くすこと」が彼女にとっての正義です。
また「白」は無いというのも彼女の主張。
主人公の善が考える正しさとは?
主人公の善が考える正しさとはなにか?
作品の中で徐々に変わっていきそうな気もします。
彼の台詞としては
- 「君って娘の全部が好きな訳じゃない。でも、悪人じゃない。優しさのある人だと思う」
などが特徴的。
つまり黒の中にも白を見つけたい人。
また他のキャラからは「灰色な世界での白い部分を探している」と評されます。
ってことで、相手の白(善・人間的な部分)に注目する、それ故敵と戦いたくないという主人公キャラです。
ただ「お前は良いやつだ」→「だから戦わない」という論理展開ではなく「戦う」となるのが面白い所。
アルパカ
医者「堂島 正」の極端な正義について
医者「堂島 正」の極端な正義について。
彼は善の象徴である「白衣」を着ていますが「長いこと着てるからもう大して白くないしね」と語っています。
アルパカ
彼の考えは「正義と恐怖。その2つを象徴する存在が今の世の中には必要だ」というもの。
つまり、白と黒、両方が必要だという考え方。
アルパカ
善と悪。灰色な正義感と、対比する血の赤色
タイトルの「血と灰」の血は色彩を持った色です。
善と悪が分かりづらい、どちらが正しくもない灰色なこの世界。
その中で別のベクトルなのが「血」という象徴です。
アルパカ
では、血とはなにか?
ずばり「強さ」と解釈すると面白いかなと思います。
つまり、「善と悪」という一直線上の話とは別に、「血」=強さという別の話がある作品です。
様々な作品で語られる「正義と強さ」というテーマ。
※強いものだけが(勝者だけが)正義だという考え方が多いですよね
「正義だから強くなる」という少年漫画的な考えではなく、その2つは別物だという考え方。
正義と強さ。
それが、灰と血なんです。
アルパカ
血と灰の女王のおまけマンガが面白い
血と灰の女王のおまけマンガが面白いです。
例えば第1巻の「遠き日の記憶」では産業革命時代のドミノの話が語られました。
3世紀前から生きていた彼女の人生が少し垣間見える内容です。
まとめ:血と灰の女王は打ち切りにならないでほしい
初期の頃に「血と灰の女王」打ち切り説が出ていました。
しかしながら、こういった「良い作品」には打ち切りにならないでほしいですね、本当に。
しっかり単行本を毎回買って応援したいと思います。
作者の満足の行く形で、最終回を迎えられることを期待しています。
僕もこの作品大好きです。「血と灰の女王」で検索しても、まだまだ世間的には認知されていないのが明らかなので、取り上げている方がいて嬉しいです。
おお、仲間がいて嬉しいです!
まだまだ伏線もいろいろありますし、ぜひとも打ち切りにならず最後まで続いてほしいですよね!
コメントありがとうございます(灬╹ω╹灬)