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トゥルーマン・ショーの感想・評価・ネタバレ考察です。
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目次
トゥルーマン・ショー あらすじ
トゥルーマン・ショー あらすじです(ネタバレ無し)
離れ小島のシーヘブンで暮らす保険のセールスマン、トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)が主人公です。
看護婦の妻メリル(ローラ・リニー)や親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)らとともに、幸せな毎日を送っています。
口癖は「おはよう!そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!」。
彼はあるトラウマから生まれてから1度も島から出たことがありませんでした。
そんな彼は大学時代に出会った憧れの女性に会いに行くためにフィジー島に向かおうとします。
しかし思いがけない出来事が多々起こり、日常に疑問をいだき始めます。
実はこの世界は…
という感じ
- 実はこの世界は「TVショーのために作られたセット」だった
- トゥルーマンの生涯は外の世界のためのリアルなドラマだった
- トラウマは「海で死んだ父親の死」だった。これもドラマにするため、そしてトゥルーマンを外に逃さないために作られた仕組み
- トゥルーマンは日常の細かな出来事からこの世界がおかしいこと、監視されていることに気づき、勇気を出して海に出る
- 海の果てで、この世界を作っているセットに(物理的に)ぶつかり、TVのプロデューサーとの会話の後、この世界を出ていくことにする
トゥルーマン・ショー 感想・評価(ネタバレ無し)
トゥルーマン・ショー 感想・評価(ネタバレ無し)です。
トゥルーマン・ショー 感想
トゥルーマン・ショー 感想(ネタバレ無し)です。
「この世界の外に人がいるんじゃないかな?」とか、「この世界はどうやって作られているんだろう?」と子供の頃に疑問に思ったことがある人は観るべき映画です。
ジムキャリーの明るいが、どこか影がある感じのキャラクタがこの映画の主人公に最適でした。
物語の中盤で、この作品の仕掛けが分かり、我々視聴者が主人公を見る目も変わっていきます。
間違いなく名作です。
トゥルーマン・ショー 評価
個人的にはトゥルーマン・ショーの評価は非情に高いです。
もう一度見返したい映画であり、心にいつまでも残り続ける物語でした。
勇気を出すこと、世界に対しての対峙方法を考えさせられます。
メディアのあり方、エンタメ作品の消費の仕方などについても、今一度見直すきっかけになるラストでした。
トゥルーマン・ショー 考察(ネタバレあり)
トゥルーマン・ショー 考察(ネタバレあり)です。
まだ見ていない方はご注意を!
トゥルーマンの妻メリルが結婚式で「指をクロス」した意味
トゥルーマンの妻メリルが結婚式で「指をクロス」した意味は「十字架を作る」=『神に謝罪』しているということ。
結婚式での誓いのシーンでの「十字架」ですので『嘘をついている事を神に謝罪している』、さらに言うと「トゥルーマンを愛していない」ということを表しています。
キリスト教を知らないと分かりませんね~。
トゥルーマン・ショー ラストのセリフの意味
映画のラストでトゥルーマンが『おはよう! そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!』という言葉を言って、TVの舞台(シーヘブン)を去っていきました。
これはどういう意味のセリフか説明します。
トゥルーマンが隣人たちと朝挨拶する時のセリフがこの『おはよう! そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!』でした。
これは別れ際に言う挨拶です。
「Good Bye」とか「Have a nice day!」的な意味ですね。
トゥルーマンは毎朝、隣人の黒人夫婦に挨拶するのが日課でした。
つまり、TV(トゥルーマン・ショー)を見ている観客にとっては、馴染みのある挨拶でした。
映画のラストで、トゥルーマンが外の世界に出ていく時にこの挨拶をしたのは、トゥルーマンショーを見てくれた観客達に対しての「さよなら」という意味ですね。
TV番組『トゥルーマン・ショー』はトゥルーマンが外の世界へ脱出した時に終わりを迎えますが、映画には少しだけ続きがあります。『トゥルーマン・ショー』の放送が終了すると画面は砂嵐に切り替わり、それを観た視聴者はTVガイドを探しながらチャンネルを変え新たな刺激を求めるのです。
実在する一人の人間の人生が変わる瞬間を目の当たりにしてもなお、それをメディアが発信するエンターテインメントのひとつとして消費していく視聴者の姿が浮き彫りにされる場面です。
トゥルーマンの「その後」(妄想)
トゥルーマンはその後どのように生きたのでしょうか?妄想しますw
トゥルーマンは現実を模した世界に生きていたので、外の世界の常識にはすぐに対応できます。
まず、クリストフに対しての人権侵害を訴えて、お金をがっぽりとるはず。
(実際はクリストフの歪んだ愛情を受け入れて、大きな争いにはならないと思いますけどね)
そして、トゥルーマン・ショーに出ていた「俳優」として色々な番組に引っ張りだこの生活になるはずです。
そして、フィジー島に住むあこがれの人ローレンはトゥルーマンに会いに行くはず。
彼女から、TV番組でどのような内容が放送されていたのか、トゥルーマンがどれだけ人気かという話を聞くはずですね。
そして、彼女と結婚して、つつましく生きていく…という感じでしょうか。
世界中の人に顔を知られているので、普通の暮らしは厳しいことでしょうか?
ローレンは「FREE TRUMAN」のような告発運動?をしていたので、トゥルーマンを保護しようとする団体・コミュニティがあるはず。
そこがトゥルーマンたちの暮らしをしっかりと支援する可能性もあります。
…っていう妄想でしたw
トゥルーマン・ショーの小ネタ、トリビア
海外の映画DBに面白い情報がたくさん載っていました。
- 物語は12月13日から17日までの5日間のはなし。トゥルーマンが生まれてから、10909日目~10913日目。彼が30歳の誕生日を迎える直前の話ということが分かります(トゥルーマンの誕生日は1月30日)
- 主人公の名前トゥルーマン(Truman)の起源は、「信頼できる男」という意味の中世英語です。
- 停船場に停まっている船に書かれた139という文字は、ダビデの詩139(ダビデ王が神ヤハウェに捧げた詩)を指している。
- 物語の主人公トゥローマン・バーバンク役のジム・キャリー、テレビ番組『トゥルーマン・ショー』のプロデューサー、クリストフ役のエド・ハリスは撮影中に一度も会う事は無かった
- 1998年のゴールデングローブ賞で、ジム・キャリーが男優賞獲得。エド・ハリスが助演男優賞獲得。フィリップ・グラスとブルクハルト・ダルウィッツが音楽賞を獲得。
- トゥルーマンが石鹸で鏡に落書きをし、おかしいな独り言を言うシーンはジム・キャリーによる即興の演技。
- 映画冒頭のシーンで、キッチンにあるビタミンDのボトルが映る。トゥルーマンは普段、人口の太陽光しか浴びていない。人間の体は、太陽光を浴びないとビタミンDが不足する。そこで出演者はキッチンにあるビタミンDで不足した分のビタミンを補給していた…という設定。
- トゥルーマンが住んでいた美しい街シーヘブンは、アメリカのフロリダ州にあるシーヘブンという街。本作のエキストラ300人は実際にシーヘブンに住む人々。
トゥルーマン・ショーは二度目も楽しめる
この映画、2度楽しめます。
一度目は、この世界はどういうものなんだ?何が起こっているんだ?という状況把握、そして最後のトゥルーマンの旅立ちを見て感動する。
二度目は、この映画に巧みに隠されていた「CM」を楽しめます。
見返すと、明らかに不自然なシーンがたくさんあることに気づくはず
- 双子のおじさんがわざわざトゥルーマンを壁に押し付ける=広告をカメラに写すため
- 万能ナイフを宣伝しに来る主婦の隣人
- ココアはどう?と不自然に話してくるメリル ※これはトゥルーマンに気づかれるきっかけとなった不自然さです
- 友人のマーロンはビールを毎回持ってくる
この世界を成り立たせるための広告費をこうやって稼いでいるのです。
クリストフは頭が良い…と思う半面、気味が悪くなりますよね。
あと、カメラで撮っているということが分かるように、「四隅に黒い影」があるのも地味な伏線だったりします。
トゥルーマンの母親であり神様である「クリストフ」
トゥルーマンが生まれたときから見守っていたクリストフ。
トゥルーマンは孤児だったので、クリストフに選ばれることで、安全なゆりかご(シーヘブン)で暮らすことが出来ました。
トゥルーマンの選択、恋愛、友情は全てクリストフが演出していました。
そこに「悪意」は一切なく、一つの作品作りとしての情熱、そしてずっと見守って芽生えた母性もありました(夜中にトゥルーマンが寝ている姿を見守る彼が印象的でした)
人の一生をコントロールし、見世物にするという「歪んだ発想」を30年も維持し続けるのは狂気の沙汰です。
クリストフはシーヘブンという世界を完全にコントロールする神様の感覚を味わっていたのでしょう。
※30年も気づかれることなく、作品が本当に成立するのか…という点に目をつぶれば、広告取って300人近い人をコントロールしてと超優秀なプロデューサーですよね
島の外に出ることを防ぐために、父親を海上で殺すことでトラウマ化させるというのもスゴい考えです。
ドラマとして非情に価値が高い(観客に名エピソードとして見られる)し、トゥルーマンの行動を制限できますからね。
トゥルーマン・ショーが怖い理由
トゥルーマン・ショー、見終わって「怖い」なあって思いました。
理由は3つ。
1つ目は、日常に差し込まれるCMと、メディア消費の虚しさに気付かされること。
トゥルーマン・ショーを見て、感動していた警備員たちがすぐに次のTV番組を探すシーンが印象的でしたね。
トゥルーマンという人物の一生を賭けた大きな決断も「エンターテイメント」として消費され、すぐに捨てられてしまう・忘れられてしまう。
この作品(映画「トゥルーマン・ショー』)自体もそうなるんだろう?という脚本の声も聞こえそうです。
2つ目は、自分のいる世界もこんな風に創作物なんじゃないか、という恐怖。
小学生の時、この作品を見てそういう風に思いました。
私の場合は、父親と母親がこの番組を見ているのを横目で見ていて「この世界が創作かも」と怖くなりました。
その後、年を経て、そんな考えはだんだんと消えていくのですが…
統合失調症とかになるとこういう風に考えてしまうんだろうな、という感覚が味わえます。
3つ目は、トゥルーマン・ショーの中の俳優たちの気持ちが見えないところ。
友人のマーロンが、クリストフの指示に従って「オレを信じてくれ」と言っていたシーン。
マーロン自身の「迷い」があまり見えなかったんですよね…
子供の頃から一緒にいるし、トゥルーマンに情が移ってもいいものだと思いました。
例えば、カメラに見えない形でトゥルーマンに真実を伝えるとか…、そういう描写が一切なかったですw
マーロンはこの世界で生きている俳優であり、この世界でしか生きていけないと教育されて育っているのでしょう。
それ故、演出によって作られたはずの友情よりも、実際の損得をとった…とかんがられます
トゥルーマン・ショーのキャスト
トゥルーマン・ショーのキャストです。
トゥルーマン・バーバンク/ジム・キャリー
主人公トゥルーマン。
トゥルーマン・バーバンクを演じるジム・キャリーは『マスク』や『ジム・キャリーはMr.ダマー』といったコメディ、『エターナル・サンシャイン』のようなラブ・ストーリーも演じるカナダ出身の俳優。
メリル・バーバンク&ハンナ・ジル/ローラ・リニー
奥さん役だったメリル。
メリル・バーバンク&ハンナ・ジルを演じたローラ・リニーは、『ミスティック・リバー』『ラブ・アクチュアリー』『ハドソン川の奇跡』に出演しているニューヨーク市出身の女優。
マーロン&ルイス・コルトラン/ノア・エメリッヒ
親友役のマーロン。
マーロン/ルイス・コルトランを演じたノア・エメリッヒは、『リトル・チルドレン』や『SUPER8(スーパーエイト)』に出演するニューヨーク市出身の俳優です。
ローレン・ガーランド&シルヴィア/ナターシャ・マケルホーン
学生時代のトゥルーマンが本当に恋をしたローレン・ガーランド。
ローレン・ガーランド/シルヴィアを演じるナターシャ・マケルホーンは映画『RONIN』『ソラリス』、ドラマシリーズ『カリフォルニケーション』に出演するロンドン出身の女優です。
クリストフ/エド・ハリス
クリストフはTV番組『トゥルーマン・ショー』のディレクター(プロデューサー)。
クリストフを演じるエド・ハリスは『アポロ13』や『めぐりあう時間たち』、『ビューティフル・マインド』『ゼロ・グラビティ』『スノーピアサー』に出演した俳優です。
以上、「トゥルーマン・ショーの感想・評価・ネタバレ考察 | 個人的に大好きな映画です」というお話でした。
2回は見たほうが良い映画だと思います。
この映画が気に入ったら、ジム・キャリーの別の作品も見てみたら良いと思います。
エターナル・サンシャインはまた全然別の形の名作映画ですよー。
大学の時、映画館で観ました。
鑑賞後に同伴者と熱く語らった記憶があります。
今でも、見たことない家人に観てもらいたいと思っている、面白い作品です。
が、時間が無くてなかなか・・・
子育て終わったら、ゆっくり楽しみたいと思います。
すごいわかります!
本当に記憶に残る映画ですよね!
時を経て見ると、また感慨深いものがある気がするのでぜひぜひ。
なにか発見などあったら、教えていただけると私も嬉しいですm(_ _)m